今日は緑内障の子の眼科処置がありました
眼球の中にゲンタマイシンという薬液を入れて、その細胞毒性により眼内の水を産生する細胞を壊すことで眼球を縮ませるのですが、網膜もやられてしまうため、緑内障の末期の子で行います
緑内障の末期では、視力は既に無くなっているのですが、眼圧による直接の眼の痛みをとるため、また眼圧によって眼が大きくなり間接的に眼が痛くなるのを防ぐために、眼球を摘出したり、義眼をいれたり、薬液を注入したりします
薬液注入術は切ったり縫ったりせず、麻酔も浅く短時間でできるので、わんちゃんにかかる負担が小さいのが一番のメリットなのですが、上手く眼圧が下がらないと再度処置が必要になることもあります
ちなみに、これが今日の子の眼のエコー画像で、正常な左眼の大きさが20mmで緑内障の右眼の大きさが24.5mmと大きくなってきてます。右眼は緑内障に水晶体脱臼を併発しています
処置は特に問題なく終了、あとは上手く眼圧が下がっていくことを祈るだけです
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