先日、内分泌性皮膚疾患に関するセミナーを聞いてきました
わんちゃんねこちゃんの体にはさまざまな分泌腺があり、体に必要ないろいろな物質を作っています。
その中で、汗や唾液などの体の外に分泌されるものを外分泌物、血液中に分泌されるものを内分泌物と呼んでいて、内分泌物はホルモンと呼ばれ体の中で様々な働きをしています。
内分泌性皮膚疾患はそのホルモンの量が低下したり過剰につくられることによって起きてくる皮膚疾患です。
よくみられるものとして甲状腺ホルモンの異常、性ホルモンの異常、副腎皮質ホルモンの異常があるのですが、いずれも左右対称性の脱毛がみられるのが特徴です。
またこれらの病気にかかると皮膚の免疫力が低下してしまい皮膚感染症にもかかってしまうことがありなかなかやっかいです。
ニキビダニ症がなかなか治らないと思ったら副腎皮質機能低下症がおおもとにあったり、膿皮症(皮膚の細菌感染症)がなかなか治らないと思ったら甲状腺機能低下症がおおもとにあったりといったこともあります。
治療は生涯にわたる内服薬によるホルモンのバランスを整える治療が必要になってきます。
あらためて勉強すると、これらの病気は意外と見逃されていることも多いのでは?と思うので、なかなか皮膚病が治らなくて、内分泌性皮膚疾患が疑わしい症状がみられる時は積極的に調べることをおすすめしたいです
奥山
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