今日、可哀想なことに他のわんちゃんに顔を噛まれて、角膜に潰瘍が出来ている子が来院しました
角膜潰瘍は、わんちゃんの眼疾患の中で多く見られる病気です
シーズー、パグなど鼻が短く眼が前に出ているわんちゃんで起こりやすく、最初は小さな傷でも、感染や炎症が悪化すると潰瘍化して傷が深くなり、角膜が穿孔してしまう事もあります
治療は、軽度なものでは通常の点眼治療で早期に良くなりますが、大きな潰瘍では、自分の血清から点眼剤をつくる血清点眼が最も有効です
さらに角膜表面を保護し点眼治療の効果を上げるために治療用のソフトコンタクトレンズを用います
さらに進行する深い潰瘍では、外科的に角膜をサポートするために結膜の組織を被せたり、角膜移植を行うこともあります。
放置すると角膜穿孔し眼球炎を起こして、残念ながら目を摘出しなければいけなくなる事もあるので、わんちゃんの目に傷があるのかなと思った時は早めの来院をおすすめします
角膜潰瘍の子の目の写真です。細い光をあてて潰瘍の深さを見ています。
角膜が溶けて部分的に薄くなっています。
奥山
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